生物学者と人類学者によれば、「アフリカのサバンナで動物を狩るために長い距離を走らなければならなかったから」人類は走ることで人間になったそうです。

人間には走る遺伝子が備わっている・・・

一方、村上春樹氏の著書「走ることについて語るときに僕の語ること」から引用すると、

「僕のとりあえずの世界は、ここから3メートル先で完結している。その先のことを考える必要ない・・略・・ここから3メートル先の地点まで足を運ぶそれだけが僕という人間の、いや違う、僕という機械のささやかな存在意義なのだ」

なぜこのようなブログになってしまったのか、高野山・龍神温泉ウルトラマラソンの中継地点の計測に携わらせていただいたからです。往路40キロ・復路70キロ地点の護摩山山頂で朝日と雲海の中、颯爽と走りぬけるランナー、体力の限界ってどういうことなんだろう。自問自答の大会となりました。ランナーの皆さんが神々しく輝いていました。

                                山中俊一