8月4日の富士登山駅伝、お疲れ様でした。厳しい暑さの中での試合で、まだ疲れが残っている方も多いのではなていでしょうか。

今日は、せっかくなので、富士山について調べたことをいくつかお知らせします。

今から1000万年以上前、富士山がある場所は海の底でした。その後、海底が盛り上がって陸地となり、噴火活動を繰り返して、現在の美しい山の姿になりました。富士山はひとつの巨大な山といえますが、4つの大きな火山が重なるようにしてできたと考えられるようです。

  • 先小御岳火山(数十万年前)・・ 最下層に埋もれている最初の火山。小御岳火山より古い時代にできたが、年代はよく分かっていない。
  • 小御岳火山(50万~10万年前)・・ 先小御岳火山の上に重なるようにしてできた火山。2400mほどの高さがあった。
  • 古富士火山(10万~1万年前)・・ 現在の富士山の火口あたりから噴火を繰り返した火山。2つの火山をほぼ覆った。
  • 新富士火山(1万年前~現在)・・ 大規模な噴火の繰り返しにより、古富士火山をすっぽり覆うようにしてできた火山。山頂の火口のほか、山の中腹からお小さな噴火を繰り返した。現在の富士山の山体を成すもので、今も活動している。
  • 宝永の大噴火(1707・宝永4年)・・ 最も最近に起こった大噴火。巨大地震の49日後に富士山の南東斜面から噴火した。火山灰は江戸にまで達し、大量に降り積もった。

皆さんが走った足元がこのように生きていると思うと、感慨深い気がしてきませんか?

五合目より上では砂や岩が多くなり、気温も低いので、樹木はほとんど見られなくなり、小さな白いイワツメクサやクリーム色の小さなオンタデという高山帯の植物が見られます。目にされましたか。

また、富士山は「野鳥の宝庫」ともいわれるほど、多くの野鳥が生息しています。一年を

とおして100種類ほどの野鳥が見られ、日本で見られる野鳥の15にあたるそうです。

話はさらに広がりますが、美しい富士山の姿は、浮世絵にも数多くえがかれてきました。北斎の代表作で、巨大な波の間に、悠然とたたずむ富士山。「神奈川沖浪裏」は、大胆な構図と力強さで圧倒されますよね。「山下白雨」や「凱風快晴」も大きな富士山が描かれて圧倒されます。

歌川広重の「東海道五十三次」に描かれた富士山も「原 朝之富士」「甲斐御坂越」などに魅力的に描かれていますよね。

こんなにもすばらしい富士山で駅伝競技に立ち向かわれ、記録以外にも富士山からたくさんの力をもらわれたのではないでしょうか。

私も富士登山マラソンの出場経験がありますので、記録計測をしながら富士山を眺めていますと、少しだけ富士山を走りたい気分になりました。

全国のランナーの皆様方、是非とも富士登山駅伝に挑戦してください。

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